またまた静ちゃんの曲をトライしようとしてます。ただ今スコア入力開始であります。
入手した譜面に懐かしい名前、「清水奈津子」、先生の譜面の管理者になってるとは聞いてたけどね。彼女は私が4年のときの新人で忘れもしない双子!それが別々の日に来やがってね!
「あれ?なんか変だなぁ!髪切ったの?」
「ああ、昨日来たのは姉です」
まぁ驚いたのなんの。写真中央の後姿が彼女でその前にいるのが妹、ん!私もいる。
さて「雪の造型」ですが、イメージ詩がありますけど、これ入力するのに一苦労?!だってさこの漢字読めますか?はい、紹介します。
楽詩”雪の造型” 鈴木静一作曲(1968)
1 枯野に散る霙(石狩野にて)
曲は灰色の厚い雲にとざされた雲の下に広がる石狩の荒野の荒寥に始まる。
冷たい風が荒野を波だたせ、霙が音を立て降りかゝる。枯れた萱がたてる乾いた音。
その下の黒い泥炭地は、白い斑点に鋳つぶされてゆく。雪の先ぶれである。
2 雪の造型(ニセコアン ヌプリにて)
天地は白い闇に包まれ激しく鳴動する。
吹雪は、 その激しい動乱の中でさまざま造型する。
枯葉一枚つけない枯れ木に雪の花を咲かせ、花はやがて甲殻類の尾を伸ばす。
山稜には巨大な雪庇が発達し、常緑の木々は白衣の怪物に変化する
吹雪はさらに朽ちかけた山小屋を壮麗な氷雪の宮殿に変容させてしまう。
吹雪の動乱が遠くと静かなフルートのソロが出て、<月冴えて>に続く。
3 月冴えて(北大キャンパスにて)
地表は一面雪の白布に蔽われ、
夜は裸の菩提樹の梢をゆるがす風もなく静寂であった。
冷澄の月光を浴び、微かな”蒼”を含む雪の表面を音もなく這う蒼銀のヴェールは、
このキャンパスのどこかを流れるちいさな流れが吐く狭霧・・・・・・・・
月は益々冴え、夜は明日の夜明けがあるとも思われず深く・・・・・・・・
静かに更けてゆく・・・・・・・・
コメント
この曲の今までの印象は、小ぶりな『火の山』って感じだったんですが・・・あらためてやってみると全然印象が違いますね。
1楽章では灰色の暗い空が、2楽章では映画『八甲田山』を思わせるような、吹雪の中の全て白く覆われた世界が見えるような感じがします・・・
これ、いい曲です。。。
練習では、ほぼ全員が弾いたことはおろか、聞いたこともなく、しかも初見だった割に、そこそこ形になったのには正直驚きました。
本音を言えば・・・『音出し』と『縦合わせ』からじっくりと曲をみ積み上げてみたいなぁ・・・